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画質の悪い元写真での葬儀用写真の作り方⑥ ~人物の色補正とシャープネス~

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今回は顔の色合いやシャープの調整などです。

 

 

①顔の色合い等の調整

画像は、カラーチャンネルと呼ばれる階調の組み合わせで表現されます。

通常RGBモードというもので表されます。

  R  レッド(赤)

  G  グリーン(緑)

  B  ブルー(青)

Rチャンネルには赤の成分、Gチャンネルには緑の成分、Bには青の成分

が表示され

赤成分が何%、青成分が何%みたいな感じで画像の色は構成されます。

ここに厳密にいえばアルファチャンネルという不透明度を表すチャンネルも

ありますが、それはまた今度。

このチャンネルを調節して画像の色合いを調整します。

まずここで使うのは自動レベル補正です。

「レベル補正」とは、各チャンネルの階調をコントロールすることで

画像の明るさや色を調整する機能です。

 

上のメニューより イメージ→色調補正→レベル補正 とします。

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するとレベル補正のウィンドウが出ます。

f:id:daikaidai:20150415151815j:plain

自動補正をクリック。本当は細かい設定もできるのですが、

回は自動でコンピューターに任せましょう。

すると

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顔の色が変わったのが分かるでしょうか?

つづいて自動カラー補正、トーン補正もやりましょう。

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こうなります。

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これで自動補正完了です。

何度か加工していくと分かるのですが、この自動補正機能は

絶対にしなくてはいけないものではないです。変な色になるときも多々あります。

なので、自動補正して色合いが思ったように調整できるかできないかを

見極めることが大事です。

 

②顔をシャープでくっきりとさせる

フィルターのアンシャープマスクという機能をここでは使います。

上のメニューから フィルタ→シャープ→アンシャープマスク

と進みます。

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するとウィンドウが開くので、スライダーで各数値を変更します。

f:id:daikaidai:20150415161934j:plain

 

・量
 画像の境界線の明るさの違いを表します。大きいほどより輪郭線を強調します。

・半径
 輪郭線の強調の範囲を表します。数値が小さいと輪郭のみを、大きいと画像全体を

 強調します。

・しきい値
 フィルタ適用範囲の設定。数値が大きいとシャープネスがの適用が弱くなります。

 

プレビューにチェックを入れると適用後の画面を見れますので、

それを見ながら数値を決定してください。

ちなみに僕はだいたい、量を約100に固定して半径を写真によって

変更していきます。

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 できました!

 

ここで注意①

アンシャープマスクの機能は印刷した画像の印象、パッと見をよくする

ものです。明らかにボケていたりけっこうぶれていたりする写真の

ピントを合わせてくれるわけではありません。

なので過度の期待は禁物です。

 

ここで注意②

またこの機能は厳密にいうと写真をくっきりさせるのではなく ピクセル

の境界線の明るさの違いを強調してくっきり見せているものです。

その代わりに画像の持つ滑らかさが失われることになります。

なのでこの作業後にほかの明るさ調整や先程のレベル補正などを

すると滑らかさを失ったりしたことをより強調する可能性が

あります。

よって通常は、アンシャープマスクは顔などの加工、調整の最後に

行うのが好ましいです。

ただ、ここでは遺影写真の原本写真が粗いということにもとづいて

作業してますので、ここにアンシャープマスクをいれました。

基本的には最後がいいと思います。